施工事例

現在、シトロエン エグザンティアのATの不具合による修理を行っています。

症状はATのチェックランプ点灯と冷間時に1速〜2速への変速時に滑りがあります。

このお客様は、シトロエンに非常にこだわりがあり、これからも長く乗り続けていきたいと言うことで、今回はついにAT ASSY 交換を行います。

施工前

昨年、AT本体からのオイル漏れがあり、オイルシールやATフィルターなどを交換し様子を見ましたが、万全ではなくこれからも長く乗られる予定のためミッション本体を交換させていただく運びとなりました。


チェックランプの点灯をテスターにて診断いたしました。

プレッシャーレギュレーション(ミッション内部の油圧の異常)のエラーを確認しました。

このシトロエンはオーバーホールが出来ないためミッションアッシーでの交換が不可欠となりました。


施工中

作業を開始いたします。

横置きの4気筒2000ccエンジンです。

横置きエンジンのミッションを切り離すのは苦労を要しますので大きく深呼吸をしてから集中して作業に入ります。 (>。<)


ボンネットフードを開けた状態の画像です。

エアクリーナーBOXを取り外すと、少しではありますがATの上部が見えてきました。


ミッション上部にハーネスなどの固定するカバーが付いますが順序よく取り外していきます。 ハーネスやホースなどが邪魔になり、なかなか外しにくく熟練のテクニックが必要です。


これが取り外したカバーです。


ミッションの側面には、アキュムレーター(蓄圧器)が付いていて、ミッションを取り外す前の段階に取り外しておく事が必要です。

他にも妨げるものは色々あります(>。<)


続いてシフトレバーのワイヤー等も外していきます。


ワイヤーやATハーネスも取り外し、上部からの取り外しがほぼ完了いたしましたので、今度は下部からの作業を行います。

ここで一度、一服させていただきます。


さて、ここからはリフトアップして、ATクーラーラインを取り外すためにエンジン冷却水も一時抜き取ります。


次にドライブシャフトを取り外すため、ナックルとロアアームを切り離していきます。


ロアアームを切り離すと、ドライブシャフトが写真のようにハブから抜き取ることが出来ます。


ようやくドライブシャフトをゴッソリ引き抜くことが出来ました。 (^。^)


右側のドライブシャフトも同様に取り外しました。


次にドライブプレート(フライホイールみたいなもの)とトルクコンバータを繋いでるナットを取り外します。

これはAT特有で、MTには存在しません。


下部のエンジンとATを繋いでるボルトを取り外せば、

ようやくエンジンとATを切り離すことが出来ます。


この様にエンジンとミッションを切り離すことが出来ました。

とりあえず、時間をかけ慎重に作業をしなければならないので 今日のところはここまでで・・・。

次は、エンジン・ATのサブフレームをボデーから外して、ATを車両から取り外します。

楽しみにしていてください(^o^)


日が変わり本日も宜しくお願いいたします。

さて、ミッションを車両から取り外す作業に入らせていただきます。

エンジンサブフレームの取り付けボルトを取り外すので、エンジン本体・配線・ホース・パイプ類に損傷を与えないようにする為、クレーンにてエンジンを吊り上げておきます。(写真がボケてすいません。)

4気筒エンジンでも結構重たいですかね。


ミッション自体も大変重たいので、ミッションジャッキにて支えておかないと、万が一バランスが崩れたときに、ミッションが落下したり、よそに損傷を及ぼす恐れがあるので、この辺にも気を使って作業する事が重要です。
(私も子供が3人おりますので・・・怪我は気をつけないと。)


ミッションマウントのボルト・サブフレームのボルトを取り外し、慎重にミッションジャッキを降下させいきます。


ここでようやくミッションが降りました。

ミッションを降ろしたついでに、普段なかなか見にくくて点検しにくい箇所もついでに見させていただきましたが今回は異常なさそうでした。

ミッションを降ろさないと出来ないような作業は、こういったときに修理や交換をしておく事をおすすめいたします。


シトロエンはミッションがZF製とシトロエン自社製とがあるのですが、今回のエグザンティアはシトロエン自社製のミッションを使用していました。

国内欠品の為、本国から取り寄せた新品ミッションを使用いたします。

一部センサーやブラケットは外したミッションから移植を致しました。

ミッションを降ろすとき以上に、載せるときは慎重に作業を行わないといけないので、今日のところはこの辺で作業終了、お先に失礼させて頂きます。

次はミッション組み付け編です。

お楽しみに(^o^)


なんか今回に限っては、取り外すときより組み付ける時の方がすんなり作業が進みました。

何度もこういった作業を行っていけば、やはり進行も早くなりますね。


ミッション組み付け作業を行わさせていただきます。

今回、ATFは純正品にて対応させていただきます。

純正品を使用していないと、ディーラーでクレーム対応してくれないなんて話も聞きますからね。


組み付けミス、付け忘れなど無い様、確実に作業を行っていきます。

そういえば、今更なのですが、このシトロエンはATFの冷却の為のオイルクーラーがミッション自体に組みつけられています。

たいていの車はラジエータにてATFの冷却を行っていますが、今回の車の様な考えもありですよね。


無事ミッションの組み付けも終わり、暖機後試運転に出かけたいと思います。

新品ミッションということで、慣らしを兼ねながらじっくりと試運転をしてきましたが、めちゃくちゃスムーズにシフトが切り替わり、生まれ変わったって感じです(^o^)


施工後

リビルトもいいのでしょうが、やはり新品にはかなわないですね。

オーナーさんもこれなら満足して頂けると思います。
これからも長く乗り続けて頂きたいですね。

シトロエンといえばハイドロニューマチックシステムですよね。なかなか奥が深い車です!

それでは、この辺で失礼します。
有り難う御座いました。